t分布について
2標本の差の検定について纏めておきたいと思います。
2つの標本とについて、
それぞれの標本の平均をとします。
分布の定義
分布の定義は以下の通りで、標準正規分布と分布の商で表されてます。
分布の自由度のところで証明した様に、平均値と偏差平方和は独立になります。
には平均値が入り、には偏差平方和が入るので、は独立ということになります。
分子のについて
まず、に入れる値について考えます。
の母平均を、母分散を共通としてとする。
分布の自由度は母平均か、標本平均かで変わる。
の時、
また、平均と偏差は独立となる。
分布の再生性(reproduction)
自由度aのと、自由度bのの和は自由度a+bのに従う。
2つの母集団から、
ここで、
とは独立
とは独立
ここで、2つの母集団の母分散が等しい(等分散)であると仮定する。
上式の両辺をで割って整理すると、下式が得られる。
右辺は自由度m+n-2の分布に従う。
次に、の母平均と母分散について考える。
最後に、t分布の式へ代入します。